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KCRへの相談事例

相談事例

KCRセンターに寄せられたお客様のご相談事例を紹介しております

    経費の削減
KCRへの相談事例 No.33

排水処理で年間540時間の作業減、180万円削減

ご相談内容
排水運転管理に必要な人手が足らず、いろいろな手間を減らしたい。

私は工場の空調、ボイラなどいろいろなユーティリティ設備の運転、各種調整を担当しています。今日はその中のひとつ、排水処理設備についての相談です。
以前、排水の放流基準を超えてしまったことがあり、薬品注入量を増やし基準内に戻しました。しかしその後、薬品コストや汚泥の排出量が増えてしまったため、上司から見直すように指示され、いろいろ試していて手間がかかっています。何か良い解決方法はないでしょうか。

業種
化学品製造
設備
排水処理設備
原水種
有機性排水
排水量
500m3/日

KCRからの解決策

KCRセンターのスタッフが水処理にご相談に対応いたします

このたびは、KCRセンターにご相談いただきありがとうございます。
工場の製造品目の変更や、操業状況により排水水質がかなり変動することがあります。

使用している薬品名、今、試みている方法やお困りごとを詳しく教えてください。

『毎日3回、延べ1時間半、薬品注入量を調整しています。』

注入している無機凝結剤はポリ塩化アルミニウム(PAC)です。
以前は実施していなかった以下のような作業を毎日3回繰り返しています。このため他のユーティリティ設備管理に影響が出ています。

1) 現場に移動、 2) 排水試料を採取、 3) 排水の凝集状態を目視で確認

4) 凝集状態に応じて、PAC注入量をポンプで調整

 

なお、特に夜間は、以下の点で負担に感じています。

・試料採取時に水槽に転落しないよう注意が必要

・手元が暗い中でポンプの吐出量調整がやりにくい

図1 ご相談時の作業状況

凝集状態を監視するセンサーで自動化・無人化できそうです。

伺った状況から考え、PAC注入後の凝集状態を監視する独自開発のセンサー「クリピタリ」からの信号を元に、無機凝結剤の注入量を自動で制御できるシステム、「S.sensing CS」が最適と判断しました。このシステムの導入を検討されてはいかがでしょうか。
すでに多くのお客様に採用いただき、作業の手間、時間を削減されています。

 

このシステムは、凝集槽内に取り付けた「クリピタリ」が凝集状態を検知・判断し、自動でポンプからの凝結剤注入量を調整します。

このため、お客様が現在実施されている試料採取、凝集状態の確認、薬品注入量の調整などの作業が不要となり、削減できた時間を他の業務に活用できます。また処理水質などをWeb上で確認できます。クリタも遠隔監視します。

さらに、薬品を適正量注入するので無駄がなくなり、汚泥排出量を減らせます。この結果コスト削減が見込めます。また、薬品使用量や汚泥排出量を減らせるので、温室効果ガスの削減も見込めます。

(「S.sensing」、「クリピタリ」は栗田工業の登録商標です。)


図2 サービスを導入した場合のシステム構成

KCRセンターにご相談いただいた結果

毎日延べ1.5時間、時間に余裕ができ、他の業務に取り組めています。

「S.sensing CS」を導入し、6か月間経過しました。

毎日3回実施していた薬品注入量調整業務が不要になり、他の業務を実施できるようになりました。年間では延べ540時間の削減になる見込みです。

また、汚泥排出量、PACに加え苛性ソーダの使用量、温室効果ガスの発生、マニフェスト管理作業、薬品発注受け入れ業務時間、全てが減っています。

この他、薬品費・汚泥処分費などのコストも減り、クリタの提供するシステム利用料を考慮してもメリットがでています。

 

       表1 サービス導入による年間の効果(見込み)

項目 削減率・量
作業時間 540時間減
PAC使用量 36トン減
廃棄物(汚泥)量 36.7トン減
コスト 年180万円減
温室効果ガス排出量 9.1トン減 (炭酸ガス換算)

 

担当者 他の業務に時間を回せる! 上司 社内で評価されています! イラスト

 

 

 

(ご参考) 温室効果ガス削減量の計算には以下の値を用いています。
・薬品使用量削減による炭酸ガス削減量 (出典は下記資料)
 PAC    :0.212トンCO2/トン
 苛性ソーダ:1.303トンCO2/トン (97%固形品として)

 

資料:経済産業省 平成14年度「環境調和型水処理技術ガイドライン調査報告書」p.18

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